5ヶ月間のニート生活を終えて中国のベンチャーで働き始めた今思うこと(雑感)

「1.面白そうだと思ったことには真っ先に飛びつく。2.今までやらずに後悔していることを、真っ先にやる。これらの行動規範を実践している時には、”世界で一番自分に甘くあれ”」

 5月。仕事を辞めて少し経った頃、前職でお世話になっていた起業家の方がこんなメッセージをくださった。

その方も自分の会社を立ち上げる前、悩んだ末に次の道を決めずに超有名優良企業を自主退社されたそうで、でもその期間に経験されたことが今に繋がっているから、応援しているよ、と励ましの言葉を添えて。

 

実はこの時点で、あえて何も決めずに無職のまま東京を飛び出したものの時間が経つにつれ不安になったり、しばらく環境を変えようと考えていたものの、ふとSNSを見て他者と自分を比較して焦ったりもした。だからこそ、こんな風に時間を割いてこの言葉を送ってくださった優しさがとても有り難かった。

 

5ヶ月間。

長いようであっという間だったニート生活を経て、今月から中国深センに本社を置くSTEM教育用ロボットをつくるベンチャーで働き始めた。この決断にたどり着くまで紆余曲折ありすごく悩んだが、この起業家の方をはじめ気にかけてくださったり相談に乗ってくれ支えてくれた方々や友人がいたので、感謝の気持ちと暫定での再就職の報告の意味も込めて、このブログを書くことにした。

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今日の夕焼けが綺麗だった@深セン

(放浪中に密かに綴っていたぐんまみブログは、情弱すぎてWPにログインできなくなってしまったのでいったんはてなブログに戻ります。汗)

 

自分以外の何かに期待しているうちは何も変わらない

東京を離れた後、心が惹かれるままに行き先を決め、会いたい人に会いに行った。それは、◯◯に行けば何かが変わる、◯◯に会えば自分の道が拓ける、と無意識に考えていたからだったと思う。

ただ、そこで気付いたのは、「仕事を辞めて旅に出たからといって、海外にいるからといって、人に会いに行ったからといって、結局自分は何も変わらない」という事実だった。

 

“『何かに期待している限り、現実を変えることはできない』
『もし自分が変われるとしたら、行動して、経験した時や。そん時だけやで』”

 

「私はこれまでの人生の中で、そういう自分以外の誰かや、環境や周囲の何かに期待をして甘えて生きてきたんじゃないか。」

夢をかなえるゾウのこの一節を読んだ時、ふとこんなことを思った。

 

 

あえて自分で決めてつくった、自由に使える貴重な時間。 

それからは、どんなに小さくても自分がやりたいと思っていたことを試してみた。

日本の片田舎で農作業を手伝ったり、念願の台湾一周をしてみたり、その中でご縁のあった田舎町のホステルで住み込みでお手伝いをしてみたり、時にはインドネシアバーで人前で歌を歌ったり、ナレーターの仕事に応募してみたり、時には旅の途中で出会う人に日本語や英語を教えたり中国語を教えてもらったり、読みたかった本を読んで感じたことをまとめたりこれまでの人生を振り返ってみたり。深センに来て、現地のイベント運営を手伝ってみたり、人のつてを頼りに頼って創業間もないスタートアップで働かせてもらったり。

 

当然、偶然が重なって運良く繋がったご縁もたくさんあったし、時には言語や文化、物事への考え方の違いの壁にぶち当たって悩んだりもしたけど、「自分がこれまでやりたかったこと」を片っ端からやっていく中で、新たなチャンスが降ってきたり、自分が好きな環境、興味のあること、今後自分の時間を捧げたいと思えることが次第に見えてきたと思う

 

そんな中で、さらに気付いたこともあった。

 

自分の最も弱い部分と向き合って気付いた、強みを発揮する方法

台湾で、念願だったホステル運営のお手伝いをした時、いつかこういう場を自分でつくりたいなと思ったし、創業間もないスタートアップで働かせてもらった時には、生意気に自分だったら働き方や組織づくりはこうしたいな、と感じたりもした。

一方で、新しく自分でメディアを始めようとした時(実際に始めたけど即頓挫)は、いかに自分1人じゃ何もできないか、という事実に驚愕した。そこで、改めて自分の無力さを思い知ったとともに、これまでにないくらいめちゃくちゃ落ち込んだ。

 

同時にこの時、自分がこれまで強みだと自覚していたことが、いかに他者がいることで引き出してもらえていたか、ということも気付いた。

例えば、「明るさ」や「元気」と他者から言われる性格ほど、他者からのエネルギーを得ることでその良さがより発揮されていたり、他者を励ます環境にいられることで、同時に自分も励まされているんだなと気付いたり。チームで協力し合ったり、励ましあったり、頼り合える環境があって初めて、自分の良さや強みは、発揮されるんだということを知った。

 

"Don't look at your weakness. Maximize your strengths."

短い期間だったけど手伝っていたスタートアップの同僚が言ってくれた言葉。

初めて英語でプレスリリースを書いたり、調達側として初めて投資家アタックリストを作ったり、プロダクトのブランディングやコミュニティを提案することは楽しかったけど、最終的にはこの言葉とビジョンへの共感性の欠如をきっかけに別の会社で働こうと決めた。

 

場所よりも、自分にとって新しい挑戦があるか、心から共感できるかどうかが大事

結局、場所に期待するなと言っておいて、日本でも無く、台湾でも無く、中国にこだわったのは自分のただのエゴである。冒頭の言葉通り、自分がやりたいと思っていたことを突き詰めてきた結果、ここに辿り着いたとも言える(半分フィーリング)。

 

とは言え、やっぱり自分は人が熱意を感じることの源、「何をやっているのかではなく、何故それをやっているか」に興味があるし、そういう意味では、人の根幹をつくる教育や価値観、文化、境遇等の違いにめちゃくちゃ関心がある

だから、運良く得られた教育系ベンチャーで働くという機会を通じてそれをもっと知りたいし、自分が異国異文化の中でマイノリティ・受け入れられる立場になることでその違いを受け入れられる人になりたいと思うし、同時に、興味のある分野において今後自分には一体何ができるのか?をもっと追求していきたいなと感じている。

 

 

 

 

 

*最後に、いくら自分で決めたとは言え、慣れない環境、言語、文化の中にいて(とは言え順応してる部分も多い)、正直めちゃくちゃ孤独を感じたり自分の弱さと日々向き合っているので、そんな自分を支えてくれている家族や友人、Slushや500を通じて出会えた方々の存在にめちゃくちゃ感謝しています。

自分が何をやっているかに関係なく、単に「私という存在」自体を肯定して信じてくれたり励ましてくれる人がいるという事実がものすごく有り難いなと強く感じることもあって、自分も大切な人たちにそうあれる自分でいたいと思う今日この頃。

 

最後まで読んでいただき謝謝!(ビザが問題なければ)1年間は滞在できるので、最低でも1年は中国で頑張ってみようかなと思っています(予定は未定)。

 

おわり

お世話になった500のコミュニティを離れるという決断

「僕が起業した時は起業家仲間がいなかったから、500ではそういうコミュニティを作りたいんだよね」

 

インターンとして500に入った一昨年の夏、上司のJamesから言われた言葉。自身の原体験をもとに、投資家と起業家では理解し合えない部分もあると言い、投資家として、応援する起業家のためにコミュニティを作りたいという想いに惹かれた。その共感が、今日まで私の頑張る源だった。

 

 

そんな自分が、なぜ500を辞めるのか。お世話になったごく一部の人にしかお伝えできずに今日まで来てしまったので、ここに自分の気持ちの整理としても書き残そうと思う。

 

 

何故辞めるのか?の前に、何故500に入ったのか?

インターンを始めた頃の私は、そもそも

ベンチャーキャピタル自体に興味は無かった。

 

では、何故そこに関心が無かった自分が500に惹かれたかというと、

・創業期のスタートアップで働くことに興味があるものの、何の基準でどの会社を選べば良いか分からない

・当時スタートアップと同じく興味のあったNPOや社団法人を継続させるために、熱意だけではなくビジネスとファイナンスが大事なのではないかと気付き始めていた

・自分自身や社会の課題と向き合い、その解決のために己の時間と命、人生をかけている起業家に強い関心があった

 

それからもう1つ、純粋に

・直感で500のカルチャーに惹かれた

mamihigashino.hatenablog.com

からだった。

 

蓋を開けてみると、ファンドが立ち上がって半年後(当時は出来たばかりの大手町のオフィスに、パートナー2人とマーケティングインターン1人が時々出入りするだけの“チーム”だった)にジョインした私は

 

・(米500 Startupsの血を引く日本ファンドであるため)ビジョンや目指す方向性は明確だけれど、500 Startups Japanという組織自体の文化や仕組みがまだ形成されていないこと

に軽い衝撃を受けた上で、

・ゼロから「起業家同士のコミュニティをつくる」 という使命と向き合い始めた。

 

とは言え、VCのことはおろか起業家、スタートアップについてもほぼ無知だった自分は、そもそも社内で交わされるやり取りや起業家同士の会話についていけず、目の前に起こっている状況を飲み込み理解していくこともやっとだった。

 

ただ、困難に直面するととことん落ち込み、その後少ししてから、持ち前の負けず嫌いな部分としぶとさで挽回する特性を持つ私にとって、そんな環境はぴったりだったし、何よりも、Slushに引き続き、散らばっている綺麗なパズルのピースのように個々が強い組織の立ち上げ、組織の雰囲気づくりにまさに貢献できる経験は、とても貴重でワクワクしていた。

 

ならば、いつから辞めることを意識していたのか?

と聞かれると少し考えてしまうが、短く答えると「最初から」である。

冷たく聞こえるかもしれないが、もともとVCや投資に興味があったわけではないので、初めて今の上司に出会った面接時にもこれを素直に伝えたし、イベントで上司たちの目の前で自己紹介をする時にも、「起業家やスタートアップに強い関心があり今ここにいるので、いつかは失敗しても良いから自分で何かに挑戦したい」と言い続けていた。

 

だからこそ、「いつまで自分は 500にいるのか?」と日々自分に問いかけてきたし、今ここでできることは最大限やろう!という気合いで何事にも取り組んだ

 

コミュニティづくりは、自分自身に知識や経験が無くたってできる、という事実に気付いてからは

mamihigashino.hatenablog.com

 

起業家向けの勉強会を開いてノウハウ共有の場をつくり、対面で悩みを聞かせてもらいまた別の学びの場づくりに繋げ、カジュアルな場を設けて投資先の創業者同士・従業員同士を繋げて彼らが相談し合えるような雰囲気をつくったり、時に採用のために会社の文化に合いそうな転職希望者を紹介したり、投資先で働いているチームメンバーを取材させてもらったり、時に投資に繋げるために初対面の起業家に会いに行ったりもした。

 

(「起業家のコミュニティ」はふわっとしていて正直実態が無いので、成果を数値的に測ることが難しく悩ましかった。が、毎月2~4回ペースでイベント・勉強会を開催してきたので、この2年弱での総開催数は相当な気がしている。昨夏から本腰を入れ始めた投資先の採用サポートは、直接の紹介や採用イベントを通じて2人のインターンを含めた計10人の採用(NO FEE!)に関わった。投資に関しては、開催したイベントから出資に繋がったことと、自分の紹介した会社への出資が決まったことが実際に目に見える功績。あとは、最後の仕事として上司2人を取材した記事が個人的には超傑作なので、たくさんの人に読んでもらえたら嬉しいな)

 

500startups.jp

 

 

では何故、今このタイミングで500を辞めるのか?

「スタートアップ面白そう」「起業家に興味がある」と純粋に思っていた私にとって、これほど興味があることを自由にいくつも選択させてもらえて、かつ挑戦させてもらえるエキサイティングな環境は他に無かったと思う。

 

ただ、どんなにやることやできることが増えて幅広くなっていっても、それらが偶然によるものなのか自分のスキルに繋がるものなのか分からず、もどかしい思いを感じたりもしていた。加えて、強いビジョンや想いを抱え挑戦している上司や同僚、周囲の起業家と比べがちになり、「じゃあ自分は一体何を極め何がしたいのか?自分の時間を使って、誰にどんな影響を与えたいのか?この人たちのように、自分が絶対に代替されないものは何か?」と考えると、どんどん自分に自信が持てなくなる一方で、自分が所属する組織の知名度ばかりが高くなっていく焦りのような感覚も拭えなかった

 

ここであえて単刀直入に言うと、初期から掲げていた「投資先の起業家のコミュニティをつくること」に必死で向き合っているうちに、気付かぬ間にその目標が達成されてしまっていることに気付き始めた瞬間でもあった。それは、投資先の創業者同士が相談し合う場面や楽しそうに笑い合う姿を見るだけでなく、彼らが私たちのいない場で「500Family飲み会」なる会を開いていたり、「今度のイベントで500Familyの○○社と●●社が・・」という話を聞くことでも実感し始めていた。

 

そしてさらに言うと、そのコミュニティを今後いかに維持し、活性化させ、伸ばし成長させていくのかというフェーズに入りつつあることにも無意識に感じていた。だからこそ、物事の立ち上げが好きな反面、整備や継続・改善させていくことが苦手な自分の役目は終わり、これからはその部分を得意とする人にバトンタッチした方が良いんじゃないかと勝手に考え始めていた。

 

 

では逆に、何故この決断ができたか?

という想いもまとめておきたいと思う。

 

上司のJamesには、最後まで「マミは本当にフライングでニートだね!」と言われたが、何だかんだ私自身も「次の道が確実に決めるまでは500にいるだろう」と無意識に思っていた時期はあった。

 

最終的に何故、転職先も決めず、明確な予定も決めず、収入源も確保せずにただ仕事を辞めるかと言うと、

 

・自分に、目の前のことにしか120%のパワーを捧げない不器用さがあると気付けたこと。だからこそ明日以降は、自分が今後の人生を何に使いたいかを考えることに120%のパワーを注ごうと思う。

・Slushでの活動と、500で働いた期間を合わせるとちょうど3年になること。特に、「東京」「スタートアップ」「国内」という文脈では共通しているので、自分の中では、ここで社会人1.0の幕が閉じる感覚でいる。

・しばらくの間は、働かなくても大丈夫な資金を準備していたこと。もともと起業や何かしらで挑戦したいと思っていたので、毎月のバーンレートを低くしてお金は大事にしてきたつもり(そもそも食欲以外の物欲が少ないしお酒を飲めない体質なのもある)。

・最近結婚した兄の奥さんが、自分と同い年の芯の強い女性だということ。事実自体は特に衝撃的では無いものの、結婚願望のある自分に今もし仮に「結婚しよう」と言ってくれる相手が突然現れたとしたら(イメトレという名の妄想)、私は何を後悔するのか?と考えた。

・現時点でスキルもプライドも、守らなければならないモノや人も無いこと。「自分には何も無い」という意識が逆に追い風になったことと、幸いにも家族が皆健康で元気で、かつ背中を押してくれる偉大な存在だということは大きい。

・居心地が良い場所にいて、何でも得られる守ってもらえる環境にずっと甘えていてはダメだと気付いてしまったこと。500で働くことは、もちろん大変で辛いこともたくさんあったけれど、それ以上に、こんな自分でも毎月のお給料が保障されていて、普通の自分では絶対に知ることも無いことを学べたり接点すら持てないような人と繋がれる環境は、数々の起業家に会う中で「このままではダメだ」と感じ続けていた。

 

 

そして最後に、

・例え今離れても、ずっと関わっていきたいと思えるコミュニティになっていて、ずっと応援していきたいと思える人・会社にたくさん出会えたなぁという事実に気付けたこと。

今日500を辞めたとしても、明日もし資金調達中の素敵な起業家に出会ったら、間違いなく500をオススメするし、紹介したいって思う。それに、転職中でスタートアップに興味を持つ人に出会ったら、これまで親しくしてもらった企業に紹介するだろうなって思う。

 

上司のJamesに1月末に退職相談をする前、ギリギリまで散々悩んだ結果、最後に自分の背中を押してくれたのはこの事実だった。

 

だから、私は自分が1番お世話になった500 Startups Japanのコミュニティを離れるという決断をした。

 

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次の挑戦は全く決まっていないけれど、しばらく無の期間を設けて(フライングでニート)自分と向き合うことに120%のパワーを注げようと思う。アメリカ留学から帰国した3年前に、漠然と「台湾・中国に行きたい」とよく言っていたので、行ってみようかなと思ったり。

 

最近気付いたこと。案外他人は他人のことを気にしていないから、心配も期待もはね退けて、自分の視野を広くして、可能性も狭めないで、自分の心が本当にやりたいと感じることを観察して、少しずつ何かを始めていこうと思う。

 

 

最後に、今日までに直接ご挨拶させていただけていない皆さんと(直接でなく、かつご報告が遅れ申し訳ございません)、「500のコミュニティマネージャー」として出会い、たくさんのことを教えていただいた上司、同僚をはじめ、起業家、スタートアップで働く人やスタートアップのコミュニティを支援し活動されている方々全員に、この場を借りてお礼を言わせてください。

1年9ヶ月という短い期間でしたが、本当にお世話になりました。そして、東野万美としても、今後ともよろしくお願いいたします。

 

"One door closes, another door opens."

 

(完)

 

時間は過去から未来に流れるのではなく、未来から現在、過去へと流れているという考え方

「どんな自分も受け止めて、好きになる」

 

最後に、今日のまとめや感想を一言で表してください。と言われて、自然と口から出た言葉。

 

トーキングサークルという、対話型のワークショップに参加してきた。

親友が過去に参加した話を聞いて以来ずっと興味を持っていて、彼女と自分の共通の友人が主催してくれるというので、今日の初参加に至った。

 

トーキングサークル(ピースメイキングサークル)とは、カナダ(北米)の先住民が争いごとを解決するために生まれた対話法だとか。

正式な方法を説明できるほど私も詳しく知らないので、興味がある方はこちらを。

travel-peace.hatenablog.com

 

 

国籍や生まれ、生い立ちも全く異なる初対面の5人が集まって、「あなたは誰ですか。」という質問から始まり、これまでの人生で感じたこと、◯◯だった瞬間、大事にしている価値観、今後やっていきたいこと等について話す会となった(会やトピックによって多少変わるそうだが、今回は時期的に昨年の振り返りと今年のことについてがメインだった。数時間だけでも若干疲れるが、通常は1日とか3日間単位で行うらしい・・余談)。

せっかくなので、そこで発言したこと、考えたこと、他参加者の話を聞いて感じたこと、直近数ヶ月の心情の変化や出来事を振り返って思うこと等をメモとして残そうと思う。

 

1. 精神的に落ち込み、存在意義を問うてきた数ヶ月

「私がやりたいことは何だろう、影響を与えたい人・ものは何だ」

 

日々接する会社の人や起業家・経営者たちが、「自分は◯◯において課題を感じるから、◯◯を解決したい。◯◯を変えたい」とはっきり言う姿を見る度に、素直にかっこいいなと感じ尊敬の念を抱いてきたし、自分にできることで彼らを応援したいといつも思っていた。

そんな中、じゃあ、私がやりたいことは?誰に何を与えて、何を変えられる人になりたいの?と考えると、「これだ!」と思えるものがなかなか見つからず、その度に情けなく思っていた。アイデンティティクライシスか?と思うほど、人に会いたいと思えない時期が続いたり、自分という存在に疑問を感じたり自信が持てなくなって辛い思いもした。

 

別に人の存在価値が「想い」や「志」「取り組んでいること」で左右されると言いたいわけではないが、そういった人々が放つエネルギーや周囲を魅了し巻き込む引力、他者へ与える影響力を考えた時に、自分にはそれらが何にもないような気がしてしまって、変に焦っていた。

 

焦ったところで行動しないと何も変わらないので、私のこの悩みは数ヶ月間今日までなかなか晴れることが無かったわけだが・・

自分の存在価値を自分で否定しまってとことん落ち込む度に、あぁ、この間までは人生楽しい思いで過ごしていたのに、こう、簡単に気持ちが落ちるんだな。鬱とまで言わないけど、人間がこういう精神状態に陥ることって、ちょっとしたきっかけなんだな、普段の普通の生活と本当に紙一重なんだな、なんて思うことさえあった。

 

2. そんな中でも、自分にとってしっくりくる「何か」があったからこそ気づいた、落差

「2017年で一番達成感をもったのはどんなときですか。」「自分らしさを発揮できたと思ったのは、どんなときですか。」という質問をトーキングサークルでされたときに浮かんだこと。

 

あえて具体例は出さないが、こんな負のサイクルの中にいても私なりの達成感や、他者に認められた瞬間、楽しいと思える瞬間はいくつもあった。だからこそ、落ち込む時はとことん落ちるのかなぁと(多分、これについてはしっかり思い返す時間を別途つくらないといけないと思う)、その落差を大きく感じすぎてしまったのかなと今になって思う。

 

 

特に、自分でも薄々感じていて、仲良い人たちに言われて最近さらに自覚したことは、自分がHSP※であり、自己評価や自己肯定感が著しく低いということ。(こう見えて)他人の目や他人がどう自分を見るかをすごく気にしているということ。だからこそ、他人からの評価や他人に自分が認められるかという点をものすごく気にしていること。

さらに悪いことに、たまにしか会わない人に「いつも元気そうだよね」「楽しそうだよね」と言われる度に、あっ、あの時みたいに元気でいなくちゃ。こんな自分は自分らしくないんだ。という、他者が期待する・私らしいと思う自分にいかに近づけるか、を気にし過ぎて疲れる場面もここ数ヶ月の間に多くあった。

 

HSP(Highly Sensitive Person)は「高度に感受性の高い人」という一種の特性で(病気ではない)、5人に1人がHSPだと言われています。幼い頃から変に勘が鋭くて予想することがよく当たったり、感情移入が激しかったり異常なほど共感性が高く、場の空気や他人の考えていることが痛いほど察せてしまえて、時には他人の感情を自分も受け取りすぎて息苦しい思いをしたり、1つ1つの動作に気を配る一方で作業スピードが遅い、一度に大量のことがこなせずパニックに陥る、などなどに悩んでいたら、これは全部HSPの特徴だということが分かりました。また、親友に言われたり調べていくうちに分かったことなのですが、自分は「刺激追求型」のHSS(High Sensation Seeking)でもある・・と。昨年秋にHSP/HSSについて知った時は大変な衝撃を受けたのですが、それ以降少し自分との向き合い方が変わったので、たまに思い出せるようにいつかこれについてまとめてみようかなと思います。

興味のある方向けに、「これ、私についての本なんじゃないか」って思うくらいびっくりしたHSPについての本を置いておきます。笑

 

 

 

3. 他者に何を与えられるか、の前に、まずは自分を満たす。自己肯定感を高める必要性

「When you smile, and the world smiles with you.」(あなたが笑えば世界も笑う)

 

精神論みたいだけど、ものすごく好きな言葉のひとつ。嫌味や悪口を言われたら自分も嫌な気分になるけど、相手に笑い掛けられたり話し掛けられたら、こっちまで嬉しくなったり感謝したくなることってあると思う。

そこで思うことは、他者に何かを与える、誰かに影響を与える、笑顔で接するということは、そもそも自分が満たされていないと難しい時もあるということ。自分が愛され、満たされて初めてできる他者への還元だということ。

 

そのために、他者が自分をどう思うか云々の前に、自分で自分を褒めたり、認めて、愛することは本当に重要で。自分は存在しているだけで素晴らしいということ、落ち込んでいる弱い自分も怠ける自分もひっくるめて自分であるというゆるしを、自分にあげたいなと思う。それが今の私にとってハードルの高いことでも。

 

 

4. 時間の認識について

長々と書いたが、今日「どんな自分も受け止め、好きになろう」と思えたことで確信したことがある。

 

これまで過去は変えられないと考えていたけれど(もちろん起こった事象は変わらないが)、過去の解釈は認識によって大きく変わる

私がこれまで悩んでいたことや謎に落ち込んで辛い思いをしてきたことも、今や未来の自分から振り返ると、全部「必要だったこと」と見なされるから。

 

未来(因)によって、過去(果)が決まる、と考えたら、どんな失敗(だと思うこと)も、寄り道だと思うことも、全部大事な人生の一部なんだなぁと。これについて、この記事がすごくしっくりくる書き方をしていたので、興味のある方はぜひ。

 

過去は未来によっていくらでも変わります。現象・事実としては変わらないはずなのですが、「観測された過去」と「過去の解釈」が変われば、それは人間にとっては「過去が書き換えられた」のと同じです。

あくまでも、未来が「因」であり、過去は「果」なのです。

 

kuritoritarou.com

 

このように、「未来が過去を決める」という立場を採用する以上、①過去はすべてベストである ②未来の自分は最高の自分である という論理が導き出されます。そして実際、こう考えることのできる人は相当「強い」です。何度失敗しようが「いや、これは未来の自分から見れば最高の結果なんだ」とすぐに立ち直りますし、未来の最高の自分という高い理想を持っているので前進のエネルギーも半端ではありません。断言できますが、孫正義氏や松下幸之助本田宗一郎といった日本の偉大な実業家は間違いなくこの考え方を持っています。 

 

いろんな感情がごちゃごちゃになっていて、若干まだ整理できていないけど、最近ずっと悩んできたことや現時点で思うことを走り書きメモとして残してみた。人様に読まれるにはものすごく稚拙で恥ずかしい文章な気もするけど、人目を気にしすぎる自分に、そう思ってても良いんじゃない?って言えるように。

 

そんなキッカケを与えてくれた、今日のトーキングサークルを経て思うこと。

今年は、というか今後は、自分と向き合う時間をもっとたくさんとって、自分は誰か、何者かを問い続けたい。あと、目の前にいる人や瞬間をもっと大切にして、素直に感じることや想いはきちんと声に出して伝えたい。泣きたいときは泣くし歌いたい時は歌う。あとは、楽しさや幸せを感じる自分、弱い自分も落ち込む自分も、どこかで停止してしまいそうな不安定な自分も「どんな自分も受け止めて、好きになりたい」。

 

おわり 

 

  

 

バリューゼロだったインターンが、500 Startups Japanのコミュニティーマネージャーになるまで

"Thanks again for giving me the opportunity, Mami. I truly love working there!"

 

この頃本腰を入れ始めた投資先の採用支援。その中で、ある投資先企業へのジョインが決まり、働き始めたエンジニアの彼が「この会社は本当にいい人ばかりで仕事が楽しい。紹介してくれてありがとう!」と、何度もこんなことを言ってくれた。

 

 

「コミュニティマネージャーとは何か?

これは、今年4月にインターンからフルタイムに切り替わった際に「タイトルはコミュニティマネージャーで良いかなという上司Jamesのさらりとした提案を聞いた時から

 

・コミュニティマネージャーとは何か

・どんなことをすればコミュニティマネージャーになれるのか

 

と自分の中で感じていた(今も感じている)問いである。その解を探るためいろんな方に相談に乗ってもらう中で、とあるコミュニティスペースの運営者に言われた言葉がヒントとなった。

 

500と言えば、まみちゃん”を思い浮かべる人が増えたり、単純に500のことを好きになってくれる人をどれだけ増やせるかだと思うんよね」

 

なるほど!と思ったものの、自社のコミュニティスペースが無い場合はどうしたものか・・。と考えながら動き続けて数ヶ月が経った今、500にジョインしてからちょうど1年が経過したので、自分がこれに対してどう向き合ってきたか、これまでやってきたこと感じたことを振り返って、学びをまとめてみようと思う。

  

 

学び1. バリューが無いなら場をつくる

もともと「スタートアップでインターンしたいな」とゆるく考えていた私が、1年前のひょんな出会いから運良く500を知り働き始めることになって、最初にぶち当たった壁は

 

・起業の経験が無く、

・事業の経験も無く、ましてや

・資金調達も投資の経験も無く(さらに言うと、当時はベンチャーキャピタルという業界や業態、ベンチャーファイナンス用語についてもほとんど知らなかった)、極め付けには

・社会人経験も無い

 

中で、「どうやって投資先を、起業家を支援するのか」ということだった。

 

他人に言われなくとも、ベンチャーキャピタルに勤める者として”自分にバリューが無い”ことを重々承知していたので、歳上かつ経験豊富な起業家に「こいつは何も分かってない」とあしらわれるのが怖く臆病になっていた私は、軽々しく彼らに話しかけることすらできない・・と落ち込んでいた時期があった。

そこで、確かに知識や経験は無いが、本当に自分は何もできないのか?バリューゼロなのか?と考えた結果、”バリューのある人が集まる場”をつくれば良いんじゃないか、と思考を変えた。

資金調達をしたことのある起業家や、売却経験のある経営者、有名な投資家、PRマーケティング各分野の専門家に来てもらって、経験や知識を共有してもらう、場をアレンジする。そこに集まる人が、人との繋がりや知識など、何かしらの価値を得られる場を生み出せれば、私もバリューゼロでは無くなるんじゃないかと学んだ。

 

ちなみに、サイドプロジェクトとしてAngelBaseを始めた経緯は色々あるが、

・事業をつくる側の気持ちを知りたい

・起業家の気持ちをもっと理解したい

という"自分にバリューが無い"もどかしさをずっと感じていたから、というのも実は大きい。

 

 

学び2. 関係性を築く、聞く、実行する、フィードバックをもらう

 その"自分にバリューが無い"と自覚した経験から、もう1つ学んだことがある。

それは、何かその人・企業のためになりたいと思ったら、その人たちの声を聞く必要があるということだった。そのためには、

 

1. まず仲良くなる・信用してもらう、または最低限話を聞かせてもらう機会をつくる

2. 困っていることや悩みを聞き、教えてもらう

3. 実際に勉強会に落とし込んだり関連する人を紹介したりする。すぐに実行できなくとも記録に残す

4. 実際の行動結果のフィードバックをお願いする

 

いま振り返って書いていると至極当然のことに感じるが、先述のとおり起業家に対し引け目を感じていた私には、この1つ1つを実際にできるようになるまでに、ものすごく時間が掛かった。

し、これは今まさにまだまだ取り組んでいる最中なので、もっといろんなことを試してフィードバックをもらう必要があると感じている。

 

 

学び3. 仕事の幅を広げる、より多様な人に会う

 

インターンの頃から主にやってきたことは

⑴イベント企画・運営

が中心だった。

起業家向けの勉強会、メンタリングセッション、創業者ミートアップ、ランダム飲み会、企業向けセミナー、デモデイ中継イベント、カジュアルミートアップetc. 10人未満~30人、時に50100人規模のイベント企画・運営をコンスタントにやってきた。 

起業家や事業会社、LP向けなど、対象も目的も様々であるが、これに慣れ始めた頃から、Jamesの「もっと、できることを広げていこう」方針のもと、次第に他の2つの役割も増えた。

 

⑵リサーチ・ディールソーシング

⑶投資先の採用支援

 

ひたすら国内外の企業について調べたり、起業家、エンジニア、デザイナー、マーケター職種限らず、紹介やyenta経由で人に会いに行ったり、人を紹介したりと、他ファンドのアソシエイトやHRマネージャーの方々がやっていることを見よう見まねでやっていこうと試行錯誤している。

 

特に、採用支援を始めてから

・ 創業者以外の人がチームの中でどんな役割をしているのか学べる

・各職種(特に自分の周囲に少ないエンジニアやデザイナーなど)の思考性や価値観、仕事の違いについて学べる

ので、起業家・創業者だけでなく、より会社の中のことも想像しながら考えられつつあるような気がしている。これは、事業サイドに興味のある自分にとっては、とても貴重な学びでもある。

 

これから

ということで、最近とある投資先で働き始めた友人が「500のコミュニティ、中に入ってみたら改めてすごいなぁって思ったんよね。#500FAMILY ってただのハッシュタグだと思ってたけど、本当にファミリー感を感じる」と言ってくれたのと、働き始めてちょうど1年が経った節目として、これまでのことを振り返ってみた。

まだまだ、イベント運営にしても採用支援にしても学ぶ必要があることや改善点が大きいものの、「バリューが無い」と落ち込んでいた1年前と比べて、少しは500のことを好きになってくれる人を増やせたかな、500と言えば、上司や同僚だけじゃなくて私”も思い浮かべてくれる人が増えたかな、そうだったら嬉しいな、と思う。

  

加えて、今の私なりの"コミュニティマネージャーとは何か"の解として、

 

それは、500のメンバーや投資先、LP、メンターが集まる場をアレンジすることだったり、彼らが良いコミュニティだなと思えるような雰囲気をつくることだったり、起業家や投資家問わず、純粋に誰に対しても500のことや500に関係する人や企業を信頼してもらえたり良い印象を感じてもらうことなのかな、、と、エンジニアの彼が「この会社で働けて嬉しいよ!」言ってくれた時に、ふと思った。

 

 

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 <先月開催した、投資先や知り合いの起業家・会社のメンバー・家族、LP、メンターetc.の皆さんとのBBQ>

 

 明日から #500KOBE が始まるので、やっと”コミュニティースペースがある場所で”コミュニティ運営に携われるのが楽しみ!

 

追伸: 500 Startups Japanや、その投資先のスタートアップに興味のある方は、お気軽にご連絡ください!

 

母から学んだ、本当にやりたいことを選択する大切さ

「どうして、サッカーは男の子しかやっちゃダメなの?」

「女の子だってサッカーしていいのよ。やりたいなら、自分で『混ざりたい』って言いなさい」

 

狭い小学校の校庭で、お昼休みになるといつも真ん中のコートを陣取って楽しむ男友達。彼らを見ていて、「ずるい」という感情をどうしても抑えられなかった小学校低学年の私は、母にこんな質問をした。

この会話以降、私はお昼休みになると、女友達との一輪車やブランコ遊び、お喋りと並行して、よく男友達の中に女子一人混ざり、サッカーをして遊んだ。

 

中にはサッカー部の子もいたから、ボールをもらえなくて悔しい思いをしたし、強烈なシュートを顔面に受けて号泣したこともある。でも、もともと歳の近い兄2人と庭野球(プレイヤーは3人。ピッチャー、キャッチャー、バッターのみの遊び)をしたり、小学1年生の頃からスポ少(卓球部)に所属し、スパルタ監督による筋トレやランニングをこなしてきた経験から、男勝りで生粋の負けず嫌いだった私は、そんな中にいても馴染んでいた(と思う)し、何よりずっと「男の子のスポーツ」だと思っていたサッカーを体験することができて、とても嬉しかったのを覚えている。

 

 

母はいつもそうだった。

中学に上がり、オーストラリアへの2週間の海外派遣の面接に合格した時、十数万円の振込通知書を学校から受け取り不安になった私は「本当に行っていいの?こんなにお金掛かるよ」と母に尋ねた。彼女は「本当はもっと高いんだから、半分のお金で行けてラッキーだと思いなさい」と言って私の背中を押してくれた。

 

大学生の時、「どうしても留学に行きたい」という思いを抱えつつ、金銭面で悩んでいた私の心を決めさせたのは、地元の公立大学に通っていた私に、「東京の大学に通えなかったから、その分節約になったしね。1年間、群馬でも東京でも経験できないことに挑戦しておいで」の母の言葉だった。

 

海外経験は、新婚旅行でのフィジーのみ。にも関わらず、母(と父)は、自分の子供には海外に行け、一人で旅をしろ、やりたいことをやれ、ただ人に迷惑は掛けるな、掛けた時はきちんと謝れ、と基本的にはどんなことも積極的に応援してくれた。

 

 

なんだかんだ言って、人は自分を生み育ててくれた人の言動に強く影響を受けるものだと思う。

 

母には、子供の頃からやんちゃすぎて叱られたことも多い。それでも彼女は、幼少期の私の「女の子は女の子と遊ぶべき」「女の子はサッカーしちゃダメ」等の思い込みの思考を、全て取っ払ってくれた。と同時に、「心から本当にやりたいことがあるのなら、挑戦してみなさい」と、当たり前のようで、なかなか踏み切れない一歩を踏む勇気を私に与え続けてくれた。

 

 

1年半前、割と安定している中堅企業の内定を辞退した時も、母にとっては得体の知れないフィンランドの組織で働きながら体調を壊した時も、これまた横文字の説明ばかりのアメリカの会社で働くと言い出した時も、「万美がやりたいなら、いいんじゃない」と言い、「お母さんにはよく分からない分野だけど、身体だけは大事に頑張りなさい」と応援してくれた。

 

 

年齢を重ねるごとに、言い訳を考えることや「できない理由」を挙げることは簡単になってきたように感じる。でも、これからも人生の岐路に立った時には、心の素直な声に従い、母に言われた通り「やりたい」と思うことを選択し、挑戦していきたいと思う。

 

今後も、心配も迷惑もたくさん掛けるだろうなぁと思いながら、素直な気持ちや興味に従い、何でも挑戦して良いんだよと言い聞かせながら育ててくれて、精神的にも金銭的にも支え続けてきてくれた母(と父)に感謝。いつか、フィジー以外の国に連れて行ってあげられるようになりたいな。

 

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いつもありがとう。

 

母の日に、愛を込めて

 

 

 

 

知識や経験がないからこそできること

この数ヶ月間、私の価値は一体何だろう?と考えることが多々あった。

 

それは、自分が尊敬する人や起業家と話をするときであったり、イベント企画やコミュニティ構築、投資先支援という今の自分の役割について考えるときであったり。

 

前者は、幼い頃から他者と自分を比較することを無意識に行う自分の性格上、もう仕方のないことと割り切っているので、落ち込むときは落ち込むし、何故落ち込むのか原因もわかるようになったから、さほど大きな問題ではない。

 

後者の場合は、起業家やスタートアップという、興味はあるものの自分にとってはまだ少し遠く感じられる、経験も知識もない分野の人を相手にすると、何をどう考えて頑張ったら自分の存在意義が見出せるのか本当に分からなくて、しばらくの間「逃げたい」気持ちと戦っていた。

 

 

  • エグジットしてない
  • 資金調達の経験ない
  • 金融の知識ない
  • 起業してない
  • 営利目的の事業経験ない
  • もはや学校卒業してない社会にすら出てない

 

 

そもそも、この、経験も知識もないない状況の私が、どうやって起業家のサポートができると言えるのか。何も知らずにイベント企画や運営をしていた数ヶ月前の方がやりやすかった、という風に思ってしまうくらい、長らく今の自分を否定していた。

 

 

そんなとき、いろんな人にアドバイスをもらう中で気付いたことは、

 

「そもそも私は何をしたいのか、何をしていると幸せなのか」

「技術や経験以外で、私としての強みは何なのか」

 

を考えることを完全にすっ飛ばして、「経験がないから自分にはできない」と一方的に自分を否定して勝手に自信をなくしていただけだったということ。

 

 

 

自分が好きだと思うこと、楽しいと思うこと

 

単純だけど、誰か目の前の人を笑顔にすることだったり、他者に感謝されること。

 

留学前、21人の部員の誕生日ケーキを毎月作っていたのは、彼らが大好きでひとりひとりみんなに喜んで欲しかったから。

DJを始めた理由は、クラブにくる友人が笑顔になってほしいと思ったから。

 

多分、私が今まで何となく選択してやってきた、何気ない小さな行動ですら、こういう”目の前の人との関係を大事にしたい”という理由がどこか根底にあったと思うし、だからこそ今は自分から人に笑いかけたいし、ありがとうって伝えられる人になりたいと思う。

 

 
 
自分が無意識レベルで行う、強みになりうるもの

 

協調性や適応能力、他者への気遣い・気持ちを察し理解しようとすること。

 

育った環境から、他者の気持ちを汲み取り共感する能力は長けていると思う。感受性豊かで引かれるくらいよく泣く。

団体競技や音楽(オーケストラ)を長年やってきたことから、仲間への思いやりや他者を巻き込む協調性は多少備わっている。

 

 

(ここで、一昨年受けたストレングスファインダーにこんなこと書いてあったな、ということを思い出した。恐らく少し変わっている可能性があるので、もう数ヶ月経ったらまた受けたい)

 

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それで、何が、どうなるの?って話なんだけど、

 

 

自分の中で、ないないと思っていた経験や知識は、今の自分にはそんなに大きな問題じゃないんじゃないかなって思い始めた(小さいけど自分にとっては大きな一歩)。

そりゃ起業したことがあったら今の私がやっていることに説得力も信頼も増すし、できることは圧倒的に増える、けど、そんなことを言っていたら、今の私は何もできないじゃん、って思ったり。

 

 

それでも、自分は何をやるにせよ、出会い関わる相手の笑顔を見たいし、自分がやったことで感謝されたら嬉しいしまた頑張ろうって思うし、

たとえ自分が経験したことないものであったとしても、相手が何に困っているか想像することはできるし、相手との関係を良くして話を聞かせてもらって、気持ちを理解しよう・共感しようとすることもできるし、自分自身に提供できるものがなくたって、情報や機会を探したり、経験者を引き合わせたり他者を巻き込むことはできるかもしれない、

 

って考えたら、大分気持ちが楽になり、なんだか絶望的に思えていたことがむしろ楽しく思えてきた。

 

 

 

だから、大事なことは

何かを知っていることや、何かを経験してきたことはもちろんプラスにはなるけど、それがないんだったら、ないって気付いて受け入れた上で、今の自分が持っているものやできることを駆使して工夫することや、足りないものを他者から学ぼうとすることなのかな、ってことでした。

 

 

It’s not about the knowledge you have, but it’s about the air and the atmosphere you bring. 大事なのは、あなたが何を知っているかではなく、あなたがどんな空気・雰囲気をつくるかということ

 

Your attitude determines your altitude. あなたの態度や姿勢が、あなたの高さ、あなたがどこまでいけるかを決める

 

 

おわり

人の上に立つ時にこそ大事にしたい3つのこと

「I do give feedback to you every week, BUT do you have any feedback for me?」

 

突然上司のJamesがこんなことを言うので、私は固まった。
正直、「学生インターンの身で、外銀出身、起業経験のあるベンチャーキャピタリストにどんなダメ出しをしろと?!」と一瞬戸惑った。

 

週4日を彼の隣のデスクで過ごしていると(もちろん朝から晩までミーティングの嵐、その合間に各イベントやカンファレンス登壇が入っているので、いつも彼がデスクにいるわけではない)、良いところに気付いたり、良い意味で考えさせられる点が多いのは事実である。

 

ただ、どうしても決定的なネガティブフィードバックが思いつかなかったので、肯定的なフィードバックのあと一瞬間を置いてから「時々、もっと気長に(優しく)いこうよ、と思うときがあるかな。外で食事しているときとか、店員さんへの対応が時々アメリカ人っぽい」と答えた。

 


この会話は、Jamesへの有益なフィードバックとはならず「この人は何て腰が低いんだろう、」という大きな衝撃を私に残して終わった。

 

 

ということで今回は、人をまとめる・人の上に立つ、いわゆる”リーダー”の立場であった時の過去の自分の経験を振り返りながら、今の自分が考える、今後自分が「人の上に立つ時にこそ大事にしたいこと(超ベーシック編)」をまとめようと思う。

 

 

 

1. 相手の瞳を見つめる

 

小さい頃、私の母は「きちんと勉強をしなさい」よりも「きちんと相手の目を見て話を聞きなさい」と私に言い聞かせる人だった。
そのせい(おかげ)か、小学校の担任だけでなく、当時習っていたピアノやヴァイオリンの先生、スポ少卓球の監督・先輩方にも、「食らいついてやるぞ」という若干挑戦的な眼差しを向けながら、彼らに育ててもらった。

 

最近、これは私の価値観を構成する要素の1つになっているのではないかと感じることが多い。この経緯から、対面で人と話をする時、私は今でも絶対に相手の瞳を見る癖があり、その相手が同様であるか否かによって彼らの印象すらも無意識に判断してしまうからだ。

 

最近読んでいる本に、これにまつわる興味深い一節があった。

 

”トップに上りつめ、さらに本物と呼ばれる人や一流と呼ばれる人達は、必ず「コネクト」という技術を使っているのです。コネクトとは、自分自身をアピールするよりも先に、相手の世界観を理解し、そこに自分の世界観を投影させ共感を生む技術です。最も簡単な技術として「相手の瞳を見つめる」という方法があります。”

小山 竜央(2016/9/29)『スマホの5分で人生は変わる』 KADOKAWA

さらにこの本によると、

”夫婦円満の人や長続きするカップルに共通する点は、パートナーと目があったとき、「瞬きのタイミングが同じ」という統計が出ています。”

 

らしい。

 

でもこれは恋愛に限らず、私がこれまでの人生で出会った部活動の先輩後輩同期やプロジェクトの仲間、今頻繁に出会う起業家や投資家、成功した経営者、その他色々な人々にも共通して言える気がする。
「この人、○○が尊敬できるなぁ」と直感で思う人は、大抵、他者が話している時、その人の目や表情を直視しているように思う(中にはごく一部、例外の人もいる)。

 


2. 自分より下の立場の人に対し、謙虚でいること

 

理想のリーダーのタイプは複数あると思う。が、最近私が「これだ!」と思ったのは、上司のJamesが「僕にフィードバックない?」と言った時や、500の投資先の創業者の方が、ただのインターンである私の話を丁寧に聞き入れてくれた時であった。

 

言語化が難しいので、改めてぐぐってみると、謙虚とは

”控え目で、つつましいこと。へりくだって、すなおに相手の意見などを受け入れること。”

 

だそう。

 

Slush Asiaのプロジェクトをやっていた時、私はこの謙虚さが足りなかった。もちろん周りのサポーターやパートナー、年上の方々に対しては、なるべく謙虚な姿勢でいようと気を配っていたが、(自分の心に余裕がない時に)自分より年齢が若かったり経験が浅い人・立場が弱い人に対して謙虚でいることは、想像以上に難しい。

 

特にこれは、「自分が組織を動かさなくては」というプレッシャーや責任感が強ければ強いほど難しいんじゃないかと思う。

数回、自分より若いメンバーに対して、きつい口調で怒鳴ったことがあり、これについて後悔の念とともに後ほど母に相談すると、

 

「確かにあなたはこの数ヶ月間頑張ってきたと思うけど。やっぱりお母さん、それだけは聞き流せないかなぁ。人の上に立つ時ほど、丁寧に、謙虚で、優しくいないと。その人たちはついてこないよ」

 

と言われた。自覚していたものの、これが結構ショックだった。
幸い、今ではそういう姿勢を体現している上司に出会えたので、これについてより近くで観察し、学びたいなと思う次第である。

 


3.「あなたはどう思うの?」と考えを引き出し、どんな答えでも受け入れる

 

インターンを初めて、2週間ほどが経過した時。組織のカルチャーや歴史、仕組みをまだよく分かっていない頃の私が、500の日本ファンド設立1周年記念イベントを担当することになった。

 

自分たちとしてどんなイベントにしたいのか、来てくれるであろう起業家や投資家、大企業の人たちに何を提供したいのか、全く分からない状態であるにも関わらず、Jamesが「What do YOU think? What do YOU want to do?」とよく聞いてきた。

 

最初は、「忙しいから押し付けられてる・・・?!」と若干思ったくらいだったが、それ以降、イベント企画するとき、コミュニティのあり方について考えるとき、外のイベントや他の企業・人について話すとき、起業家とのミーティングのとき、彼はよくこれを聞いてくる。

 

ふと、アメリカに留学していた時のことを思い出す。ネイティブに混ざって受ける授業では、自分の意見を言わなかったら、完全に”存在しないもの”として扱われる雰囲気だった。
英語が得意じゃないとか、この意見を言ったら皆にどう思われるんだろうとか、そういう不安と恐怖でなかなか考えていることを言えなかった。

 


そんな、常に「お前はどう思うのか、何を感じているのか」と問い続けられる環境に身を置いて4ヶ月半、ようやく「こうした方がいいと思う!」「こういう勉強会、私だったら行きたいと思うんだけど、どうかな?」と少しずつ意見を言えるようになった気がするし、他者と同じ意見だったとしても言いにくい意見だとしても、絶対に自分自身で考えた結果・思うことについて声を上げるべきだと考えるようになった。

 

 

反対に、何か目の前のことに突き進んでいるいるとき、特に自分がその中心・誰かに上の立場にいるとき、私は自分の考えだけで突進してしまいがちになる。
そんな時にこそ、同じチームにいるメンバーや、大勢の前で意見を発しないような人にこそ意見を聞き出し、どんな意見でも否定しない(取り入れるかどうかは別として)ことが大事なんじゃないか、と思う。

 

 

ということで、2016年12月時点の私が考える、何かのプロジェクトや組織で「人の上に立つ時にこそ大事にしたいこと」は、

 

1. 相手の瞳を見つめる

2. 自分より下の立場の人に対し、謙虚でいること

3.「あなたはどう思うの?」と考えを引き出し、どんな答えでも受け入れる

 

である。

 

 

数ヶ月前まで、まさに人をまとめる・人に指示を出さなければいけない立場にいたものの、今思い返すと全然できていなかったことや、後悔している点が結構いやかなり多い。今は、人の下(正直、フィードバックをもらう時以外は、良い意味で上下関係をあまり感じないが)で働いているので、この環境にいる間は、可能な限りこういうポイントをたくさんインプットしたいなと思っている。

 

もちろん、”考えたり、意見を言う”ことを”実際にやる”のが難しいことは十分承知しているつもりではあるが、次に自分が誰かの上に立つとき、こういうところをなるべく意識して実行したいなぁと思うし、いつか実際にやっていく中で、「これも重要だ!」と思うところは、随時アップデートしていきたい。