恵まれた環境を離れてからの1年間で学んだ、自分を“変える”ために大事なこと

"You know, when you work at a Chinese company, the most important thing is to convince your boss. It doesn't matter what you think is right or not. You just need to think and prepare how to make your boss to say YES to get things done."

 

とある中国企業のマネージャーがこんなことを言ったとき、中国で働き始めて半年が経過していた私は、あぁ、なんか分かるかもなぁと感じて、「たとえ自分が納得していなくても、意見があったとしても、“上司が1番”。これが異国の文化に沿うという、中国で中国企業で働くことということだ。」と自分に言い聞かせた。

 

と同時に、「マミはどう思うの?どうしたら良いと思う?」「マミは今後どういうことをしていきたいの?」と、チームの一員の意見を尊重してくれたり、仕事を通じて私という1人の人間の成長にも常に向き合ってくれた前職の上司の存在や、そんな環境に身を置けていた過去を振り返って、とても恵まれていたんだなと気付いた。

 

昨夏、身寄りや知り合いがいない深センに旅行者として訪れ、赤の他人にひたすら自分を売り込む中で偶然就職先を見つけて、この地で自分の居場所や価値をつくろうと必死でもがいてきた。

450人弱いる本社勤務社員の中で外国人は自分を含めたわずか3人、内唯一の日本人というラベル以外は何者でもない自分に何ができるのか、何ができないのか、言語や文化、考え方の違いに日々向き合い、突然の組織編成や方針変更、ともに働いてきた同僚の突然の解雇など、中国ベンチャーらしいジェットコースターのような経験をしながら、日々生き抜いてきた。

 

そんな環境で働き始めて7ヶ月間が経った今、仕事以外にもっとできること、挑戦できることが無いものかと感じ始めたので、今の自分を少しずつ良い方向に変えるためにどうするのが良いのか、これまでを少し振り返りながら考えてみたくなった。

 

 

1. やりたいことや自分な素直な気持ちを書き出す

留学時代から数年に渡り使っている、1冊のノート。いつからか内省が趣味となった私が、過去の出来事、そのとき感じた想い、挑戦したいことや将来のこと、自分自身の性格なんかを自由に時々綴っている場所。何かヒントを見つけようと最近このノートを見返して気付いた(思い出した)ことは、2年以上も前から「中国」「中国語」の文字が頻繁に出てくるようになっていたことだった。

 

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行き当たりばったりで計画性ゼロな自分が以前こういうものを書いていたこと、さらに「26歳の自分は中国で働いていたい、簡単な中国語スキルを身につけていたい」と考えていたことに若干驚きつつ(ほぼ実現してる)、やっぱり数年後のキャリアなんて予想がつかなすぎて書けなかったのも自分らしい。

ブログを書くより何倍も恥ずかしいけど、自分への戒めとして載っけてみるものの、ところどころツッコミたくなる箇所があるのはご愛嬌。とにかく、こういう想いや考えを整理して、書き出すことは意識を強めるために大事なので、忙しいとか余裕が無いとかで怠らないようにしたい。

 

 

2. 意識を変えるのではなく、行動を変える

刺激的な話を他者から聞いた後や、誰かのブログ・本を読んだ後に「タメになったー!!なんか変われそう」と思いがちだけど、思考や意識が変わっても、実際の行動が変わらないと何も変わらない。ので、

最近取り組み始めたことややりたいけど忙しさにかまけてできていなかったことを挙げてみるついでに、どうやって行動を変えられるかなと考えてみる。

・中国語単語をもっと勉強したい→毎朝の通勤時間にアプリで学習してねアラームをたった今設定した💪

・中国語の投稿やライブ配信を続ける→毎晩投稿してみようアラームを設定、週1でライブ配信しようをカレンダーに追加💪

・今後のことを考えたり頭の中を整理する時間を最近とれていないとりたい→小さいメモ帳とペンを持ち歩いて小さいことから書きはじめた👍

・運動不足すぎてまずい!!→週一で社内バスケ部の活動に参加するようになった💯中国語の勉強にもなって一石二鳥 💮

・自分の思考や近況を共有したり意見を聞きたい→マイペースにツイッターしながら、月1くらいでブログ書く宣言をここで、試しに今度母国語で配信か公開オンラインコールで参加してくれた人とキャッチアップとかやってみよかな💪参加してくれる方います?🙋🏻‍♀️

 

 

3. 新しいことに挑戦している間は、自分に「大丈夫!」と言い聞かせて選んだ道を全力で肯定し続ける

そんなこんなで(雑)、日々理不尽なことが起きて辛いと感じたり、環境に100%適応できなかったり自分の悪いところを知ってしんどかったり、心から信頼できる人や頼れる人が近くにいない中、人生で1番大きな“孤独”を感じ、自分の弱さや焦り・不安と真正面から向き合って、泣いたことも身体を壊したこともある。

そんなときには、自分を落ち着かせるために「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせたり、「本当に今の道で良かったんだろうか?」「今ここにいるのは正解なのか?今後の自分にとって良い選択なのか?」と不安に思うときは、「こんな貴重な経験、できてラッキーだな」とか、「これは果たしてどうなんだ?という問いが自然と生じてくれる環境は思考停止しないから悪くないな」と思うようになった。

 

毎日先のことを考えて不安になったり、今の努力が次にどう繋がっていくのか正直全然分かんないけど、「自分がベストだと思って選択した道は全てベスト」と思えれば、目の前のことをよりよくしていける=次の道がいつか拓けると信じてる

 

日々の忙しさを言い訳にしたり、あらゆる雑音に自分の想いがかき消されてしまって、「何がしたいのかな〜分からないなぁ〜、でもなんとなく今のままの自分じゃダメだなぁ」と思うことも多々あるけど、本当はきっと心の奥では何が大事で何をしたいか分かっていて、その想いに気付けるか、向き合えるか、小さな変化や行動をどれだけ積み重ねていけるかが重要だな、と思うようになってきた。

 

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ただただアイキャッチ画像を変えたい一心で1年前の写真をこのタイミングで挿入してみた



 

この1年間は、(自分が圧倒的マイノリティなので比較対象が周りにいなすぎて)自分の癖でもある他人と比べることが減り、自分の立ち位置や成長速度・変化が全く分からなくなってしまった。けど、同時により自分のペースで興味のあることに取り組もうと思えることになったり、誰かに頼らないと常に不安定だった豆腐みたいなメンタルの自分が少しだけ強くなれたこと、孤独とストレスの中で自分の根本的な強み・弱み・好きなことなんかがちょっとずつ分かってきた、そんな気がしてる。

 

最後に、今の環境と比較した時に、1年前までの自分がいかに恵まれていたかを実感したファクトをメモとして置いておこうと思う。こういうのは離れてからしか気付けないからこそ、こんな環境や人は大事にした方が良いし、この先の指針にしたいなという思いを込めて。

 

・心を許せる人や励まし合える仲間が近くにいること

・ものすごいエネルギーや刺激を与えてくれる変わった人たちに常に囲まれていること

・無理せず自分らしくいられる居心地の良いコミュニティがあること

・言語が問題無く通じること

・仕事を進める中で頼れる人がいること

・ただの部下ではなく1人の人間としての成長を見守ってくれる上司がいること

・不満があっても現状を変えられること

・意見を取り入れてもらえること、考えを尊重してもらえること

 

 

明日からもサバイブするぞ

 

おわり