時間は過去から未来に流れるのではなく、未来から現在、過去へと流れているという考え方

「どんな自分も受け止めて、好きになる」

 

最後に、今日のまとめや感想を一言で表してください。と言われて、自然と口から出た言葉。

 

トーキングサークルという、対話型のワークショップに参加してきた。

親友が過去に参加した話を聞いて以来ずっと興味を持っていて、彼女と自分の共通の友人が主催してくれるというので、今日の初参加に至った。

 

トーキングサークル(ピースメイキングサークル)とは、カナダ(北米)の先住民が争いごとを解決するために生まれた対話法だとか。

正式な方法を説明できるほど私も詳しく知らないので、興味がある方はこちらを。

travel-peace.hatenablog.com

 

 

国籍や生まれ、生い立ちも全く異なる初対面の5人が集まって、「あなたは誰ですか。」という質問から始まり、これまでの人生で感じたこと、◯◯だった瞬間、大事にしている価値観、今後やっていきたいこと等について話す会となった(会やトピックによって多少変わるそうだが、今回は時期的に昨年の振り返りと今年のことについてがメインだった。数時間だけでも若干疲れるが、通常は1日とか3日間単位で行うらしい・・余談)。

せっかくなので、そこで発言したこと、考えたこと、他参加者の話を聞いて感じたこと、直近数ヶ月の心情の変化や出来事を振り返って思うこと等をメモとして残そうと思う。

 

1. 精神的に落ち込み、存在意義を問うてきた数ヶ月

「私がやりたいことは何だろう、影響を与えたい人・ものは何だ」

 

日々接する会社の人や起業家・経営者たちが、「自分は◯◯において課題を感じるから、◯◯を解決したい。◯◯を変えたい」とはっきり言う姿を見る度に、素直にかっこいいなと感じ尊敬の念を抱いてきたし、自分にできることで彼らを応援したいといつも思っていた。

そんな中、じゃあ、私がやりたいことは?誰に何を与えて、何を変えられる人になりたいの?と考えると、「これだ!」と思えるものがなかなか見つからず、その度に情けなく思っていた。アイデンティティクライシスか?と思うほど、人に会いたいと思えない時期が続いたり、自分という存在に疑問を感じたり自信が持てなくなって辛い思いもした。

 

別に人の存在価値が「想い」や「志」「取り組んでいること」で左右されると言いたいわけではないが、そういった人々が放つエネルギーや周囲を魅了し巻き込む引力、他者へ与える影響力を考えた時に、自分にはそれらが何にもないような気がしてしまって、変に焦っていた。

 

焦ったところで行動しないと何も変わらないので、私のこの悩みは数ヶ月間今日までなかなか晴れることが無かったわけだが・・

自分の存在価値を自分で否定しまってとことん落ち込む度に、あぁ、この間までは人生楽しい思いで過ごしていたのに、こう、簡単に気持ちが落ちるんだな。鬱とまで言わないけど、人間がこういう精神状態に陥ることって、ちょっとしたきっかけなんだな、普段の普通の生活と本当に紙一重なんだな、なんて思うことさえあった。

 

2. そんな中でも、自分にとってしっくりくる「何か」があったからこそ気づいた、落差

「2017年で一番達成感をもったのはどんなときですか。」「自分らしさを発揮できたと思ったのは、どんなときですか。」という質問をトーキングサークルでされたときに浮かんだこと。

 

あえて具体例は出さないが、こんな負のサイクルの中にいても私なりの達成感や、他者に認められた瞬間、楽しいと思える瞬間はいくつもあった。だからこそ、落ち込む時はとことん落ちるのかなぁと(多分、これについてはしっかり思い返す時間を別途つくらないといけないと思う)、その落差を大きく感じすぎてしまったのかなと今になって思う。

 

 

特に、自分でも薄々感じていて、仲良い人たちに言われて最近さらに自覚したことは、自分がHSP※であり、自己評価や自己肯定感が著しく低いということ。(こう見えて)他人の目や他人がどう自分を見るかをすごく気にしているということ。だからこそ、他人からの評価や他人に自分が認められるかという点をものすごく気にしていること。

さらに悪いことに、たまにしか会わない人に「いつも元気そうだよね」「楽しそうだよね」と言われる度に、あっ、あの時みたいに元気でいなくちゃ。こんな自分は自分らしくないんだ。という、他者が期待する・私らしいと思う自分にいかに近づけるか、を気にし過ぎて疲れる場面もここ数ヶ月の間に多くあった。

 

HSP(Highly Sensitive Person)は「高度に感受性の高い人」という一種の特性で(病気ではない)、5人に1人がHSPだと言われています。幼い頃から変に勘が鋭くて予想することがよく当たったり、感情移入が激しかったり異常なほど共感性が高く、場の空気や他人の考えていることが痛いほど察せてしまえて、時には他人の感情を自分も受け取りすぎて息苦しい思いをしたり、1つ1つの動作に気を配る一方で作業スピードが遅い、一度に大量のことがこなせずパニックに陥る、などなどに悩んでいたら、これは全部HSPの特徴だということが分かりました。また、親友に言われたり調べていくうちに分かったことなのですが、自分は「刺激追求型」のHSS(High Sensation Seeking)でもある・・と。昨年秋にHSP/HSSについて知った時は大変な衝撃を受けたのですが、それ以降少し自分との向き合い方が変わったので、たまに思い出せるようにいつかこれについてまとめてみようかなと思います。

興味のある方向けに、「これ、私についての本なんじゃないか」って思うくらいびっくりしたHSPについての本を置いておきます。笑

 

 

 

3. 他者に何を与えられるか、の前に、まずは自分を満たす。自己肯定感を高める必要性

「When you smile, and the world smiles with you.」(あなたが笑えば世界も笑う)

 

精神論みたいだけど、ものすごく好きな言葉のひとつ。嫌味や悪口を言われたら自分も嫌な気分になるけど、相手に笑い掛けられたり話し掛けられたら、こっちまで嬉しくなったり感謝したくなることってあると思う。

そこで思うことは、他者に何かを与える、誰かに影響を与える、笑顔で接するということは、そもそも自分が満たされていないと難しい時もあるということ。自分が愛され、満たされて初めてできる他者への還元だということ。

 

そのために、他者が自分をどう思うか云々の前に、自分で自分を褒めたり、認めて、愛することは本当に重要で。自分は存在しているだけで素晴らしいということ、落ち込んでいる弱い自分も怠ける自分もひっくるめて自分であるというゆるしを、自分にあげたいなと思う。それが今の私にとってハードルの高いことでも。

 

 

4. 時間の認識について

長々と書いたが、今日「どんな自分も受け止め、好きになろう」と思えたことで確信したことがある。

 

これまで過去は変えられないと考えていたけれど(もちろん起こった事象は変わらないが)、過去の解釈は認識によって大きく変わる

私がこれまで悩んでいたことや謎に落ち込んで辛い思いをしてきたことも、今や未来の自分から振り返ると、全部「必要だったこと」と見なされるから。

 

未来(因)によって、過去(果)が決まる、と考えたら、どんな失敗(だと思うこと)も、寄り道だと思うことも、全部大事な人生の一部なんだなぁと。これについて、この記事がすごくしっくりくる書き方をしていたので、興味のある方はぜひ。

 

過去は未来によっていくらでも変わります。現象・事実としては変わらないはずなのですが、「観測された過去」と「過去の解釈」が変われば、それは人間にとっては「過去が書き換えられた」のと同じです。

あくまでも、未来が「因」であり、過去は「果」なのです。

 

kuritoritarou.com

 

このように、「未来が過去を決める」という立場を採用する以上、①過去はすべてベストである ②未来の自分は最高の自分である という論理が導き出されます。そして実際、こう考えることのできる人は相当「強い」です。何度失敗しようが「いや、これは未来の自分から見れば最高の結果なんだ」とすぐに立ち直りますし、未来の最高の自分という高い理想を持っているので前進のエネルギーも半端ではありません。断言できますが、孫正義氏や松下幸之助本田宗一郎といった日本の偉大な実業家は間違いなくこの考え方を持っています。 

 

いろんな感情がごちゃごちゃになっていて、若干まだ整理できていないけど、最近ずっと悩んできたことや現時点で思うことを走り書きメモとして残してみた。人様に読まれるにはものすごく稚拙で恥ずかしい文章な気もするけど、人目を気にしすぎる自分に、そう思ってても良いんじゃない?って言えるように。

 

そんなキッカケを与えてくれた、今日のトーキングサークルを経て思うこと。

今年は、というか今後は、自分と向き合う時間をもっとたくさんとって、自分は誰か、何者かを問い続けたい。あと、目の前にいる人や瞬間をもっと大切にして、素直に感じることや想いはきちんと声に出して伝えたい。泣きたいときは泣くし歌いたい時は歌う。あとは、楽しさや幸せを感じる自分、弱い自分も落ち込む自分も、どこかで停止してしまいそうな不安定な自分も「どんな自分も受け止めて、好きになりたい」。

 

おわり