知識や経験がないからこそできること
この数ヶ月間、私の価値は一体何だろう?と考えることが多々あった。
それは、自分が尊敬する人や起業家と話をするときであったり、イベント企画やコミュニティ構築、投資先支援という今の自分の役割について考えるときであったり。
前者は、幼い頃から”他者と自分を比較する”ことを無意識に行う自分の性格上、もう仕方のないことと割り切っているので、落ち込むときは落ち込むし、何故落ち込むのか原因もわかるようになったから、さほど大きな問題ではない。
後者の場合は、起業家やスタートアップという、興味はあるものの自分にとってはまだ少し遠く感じられる、経験も知識もない分野の人を相手にすると、何をどう考えて頑張ったら自分の存在意義が見出せるのか本当に分からなくて、しばらくの間「逃げたい」気持ちと戦っていた。
- エグジットしてない
- 資金調達の経験ない
- 金融の知識ない
- 起業してない
- 営利目的の事業経験ない
- もはや学校卒業してない社会にすら出てない
そもそも、この、経験も知識も”ないない”状況の私が、どうやって起業家のサポートができると言えるのか。何も知らずにイベント企画や運営をしていた数ヶ月前の方がやりやすかった、という風に思ってしまうくらい、長らく今の自分を否定していた。
そんなとき、いろんな人にアドバイスをもらう中で気付いたことは、
「そもそも私は何をしたいのか、何をしていると幸せなのか」
「技術や経験以外で、私としての強みは何なのか」
を考えることを完全にすっ飛ばして、「経験がないから自分にはできない」と一方的に自分を否定して勝手に自信をなくしていただけだったということ。
自分が好きだと思うこと、楽しいと思うこと
単純だけど、誰か目の前の人を笑顔にすることだったり、他者に感謝されること。
留学前、21人の部員の誕生日ケーキを毎月作っていたのは、彼らが大好きでひとりひとりみんなに喜んで欲しかったから。
DJを始めた理由は、クラブにくる友人が笑顔になってほしいと思ったから。
多分、私が今まで何となく選択してやってきた、何気ない小さな行動ですら、こういう”目の前の人との関係を大事にしたい”という理由がどこか根底にあったと思うし、だからこそ今は自分から人に笑いかけたいし、ありがとうって伝えられる人になりたいと思う。
自分が無意識レベルで行う、強みになりうるもの
協調性や適応能力、他者への気遣い・気持ちを察し理解しようとすること。
育った環境から、他者の気持ちを汲み取り共感する能力は長けていると思う。感受性豊かで引かれるくらいよく泣く。
団体競技や音楽(オーケストラ)を長年やってきたことから、仲間への思いやりや他者を巻き込む協調性は多少備わっている。
(ここで、一昨年受けたストレングスファインダーにこんなこと書いてあったな、ということを思い出した。恐らく少し変わっている可能性があるので、もう数ヶ月経ったらまた受けたい)
それで、何が、どうなるの?って話なんだけど、
自分の中で、”ないない”と思っていた経験や知識は、今の自分にはそんなに大きな問題じゃないんじゃないかなって思い始めた(小さいけど自分にとっては大きな一歩)。
そりゃ起業したことがあったら今の私がやっていることに説得力も信頼も増すし、できることは圧倒的に増える、けど、そんなことを言っていたら、今の私は何もできないじゃん、って思ったり。
それでも、自分は何をやるにせよ、出会い関わる相手の笑顔を見たいし、自分がやったことで感謝されたら嬉しいしまた頑張ろうって思うし、
たとえ自分が経験したことないものであったとしても、相手が何に困っているか想像することはできるし、相手との関係を良くして話を聞かせてもらって、気持ちを理解しよう・共感しようとすることもできるし、自分自身に提供できるものがなくたって、情報や機会を探したり、経験者を引き合わせたり他者を巻き込むことはできるかもしれない、
って考えたら、大分気持ちが楽になり、なんだか絶望的に思えていたことがむしろ楽しく思えてきた。
だから、大事なことは
何かを知っていることや、何かを経験してきたことはもちろんプラスにはなるけど、それがないんだったら、ないって気付いて受け入れた上で、今の自分が持っているものやできることを駆使して工夫することや、足りないものを他者から学ぼうとすることなのかな、ってことでした。
It’s not about the knowledge you have, but it’s about the air and the atmosphere you bring. 大事なのは、あなたが何を知っているかではなく、あなたがどんな空気・雰囲気をつくるかということ
Your attitude determines your altitude. あなたの態度や姿勢が、あなたの高さ、あなたがどこまでいけるかを決める
おわり